末武造園土木です
今回の庭園工事のうち、植栽工事や石工事など、既製品以外の設置工事を掲載しています。
お庭作りの参考となるよう、ご参考にご覧いただければと思います。
まず玄関門扉を開けると、正面にカツラ(樹高約10m)がそびえたちます。
ハート形の葉は風にそよぐとさらさらと音がし、夏には涼しげな雰囲気を作ります。
春の新緑や秋の紅葉を楽しんで頂き、そして、秋の落ち葉を集めて香りをかぐと、かすかに甘い香りがします。
門から建物玄関までは、御影板石張りのアプローチが続きます。
一直線ではなく、緩い曲線を描いています。
玄関まで歩く間に、お庭の中の木々に目を配って頂ければと思います。
アプローチ脇にはエントランスライトを3基配置しています。一定の暗さになると点灯し、点灯後一定の時間経過すると消灯する省電力設定です。そしてLEDライトのため、さらに省電力となっています。
アプローチの途中からは、庭園内を迂回する歩経路が分岐します。
こちらは枕木の風合いが素敵な、イギリス製のコンクリート製枕木を敷いています。
門扉内部にも、外側からの長良石張りが続いています。
その先から、御影石の板石張りに替り、緩いスロープと、一定の小段で上って進みます。
園内には、10数本の高木類と、それを彩る低木・地被植物が配置されています。
花の咲く種類や、緑鮮やかな種類、落葉樹や常緑樹、そして樹高も様々で、変化を楽しんでいただけます。
芝地は、すべて野芝を張ってあります。一般に目にする高麗芝の場合、日陰にはあまり向かないこと、また低く一定の高さに刈り込んで維持しておかないと見た目によろしくないのですが、野芝は、日陰に比較的強いこと、また低く刈り込む必要がなく葉が多少伸びてもその風合いは悪いように見えないのが特徴です。
植樹の内大きなものは、カツラ(樹高約10m)、ケヤキ(樹高約8m)です。
シンボル的に見えることはもちろんですが、夏場の、南からの日射を和らげてくれることや、園内に木陰を確保できることなどから、敷地面積から許される、出来るだけ大きな樹木として植樹しています。
また建物の脇にも、コナラなど比較的大きくなる樹木を何本か配置し、ゆくゆくは南窓への日射を和らげるなど、微気候改善の効果も期待しています。
園内3か所に、上向きアップライトを設置しています。夜になると地上から樹木を照らして、雰囲気を作っています。こちらの明かりもエントランス同様、一定の暗さになると点灯し、点灯後一定の時間経過すると消灯する省電力設定です。
植えるといっても、単に土に植えるだけでよい場合と、ひと手間かけて植栽する場合とがあります。
ここの土壌は、透水性が比較的低いこともあり、土壌構造改良等を施して植樹しています。
またできるだけ大きな植樹穴を掘削し、土質が好ましくない箇所については土そのものを樹木に適したものに入れ替えています。
樹木にとって必要なものの一つが水ですが、過剰にあると困るのも水です。
この現場に関しては、敷地面積が広く排水管を設置しても勾配が確保できないことから、砕石暗渠排水の工法を採用しました。
この方法の場合、暗渠部に関しては排水勾配をあまり考慮しなくてよいこと、また面で排水できることから、排水工率が良く、今回の施工現場には適していると判断しました。
建物内の和室から見える窓外に、坪庭を作庭しています。
基本はモミジ、ツバキ、クロモジ、アセビなど、比較的手入れの容易な樹種で構成しています。
平面部は庭砂利(錆、粒径5分)と、延石を配置しています。
外周は法面仕上げになり、裸地のままでは雑草が繁茂します。
法面も庭園同様、張芝(野芝)で仕上げます。
法面の芝刈り管理が容易にできるよう、石積み天端にはコンクリートの通路(幅約30cm)を、法尻部にも通路(幅50cm)を設置し、芝刈りや除草管理が行いやすいようにしています。
敷地の一面は、市道に面していることもあり、法尻部には容易に動かないよう自然石の石積み(高さ約50cm)を施工しています。
この石は一般に「恵那石」といわれる種で、当社のあたりでよく採用される石種です。
建物正面と駐車場周囲の壁面は、ひるかわ御影乱張りで仕上げています。
中津川市蛭川地区で産出される、蛭川御影石です。
この自然形の石を、施工現場で一つづつ割り、目地が合うように割りながら設置します。
一つ一つの工程が、まさに職人さん仕事です。
壁面に施工するため、白華現象が発生しないよう、白華防止用の専用セメントで張りつけます。
白華とは、壁面から白い石灰質が析出して、雨垂れのように固化してしまう現象で、見た目に良いものではありません。
今回、駐車スペースには床石張りを施しています。
石種は黒系の御影石、厚40mmです。
1枚の大きさは600mm×300mmで、これを1枚1枚目地をそろえてモルタル施工します。
固化してしまえば、大型トラックが乗り入れても、全く問題ない強度になります。
乗用車程度でしたら、何の問題もありません。
建築用に使われる、切りそろえられた御影石のほぼ100%は輸入品です。
今回の石材も、中国からの輸入品で、納入時は木枠に入って届きます。
建物周囲には通常、コンクリート土間打設で「犬走り」を設ける場合が多いですね。
今回の工事では、コンクリート製犬走りではなく、石張りの犬走りとしました。
600mm×300mmの板石を6枚組み合わせたものを1つのブロックパターンとし、組み合わせて設置しています。
場所によっては、さらに大きな900mm×600mmの御影板石を設置しています。
雨垂れ部は、黒玉石(粒径8分)を敷き詰め、雨垂れが不用意に跳ね上がらないようにしています。
家庭菜園の設置作業です。
元の土質が良好であればそれを利用するのが良いのですが、現地の土壌は礫混じり粘性土のため、畑には不適です。
今回は有効土層厚を60cmとし、基礎+CB積2段で畑の外周を作成し、内部には混合畑土を敷き詰めています。
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