駐車場造成工事

作業前と完成

今回のご依頼は、駐車場の造成工事です。
当社の社名は「造園」とありますから、不思議に思われる方もおられると思います。

ただ造園というお庭を造る作業の中には、植樹作業はもちろんですが、水道接続、排水工事、盛土造成、側溝設置、ブロック積み、カーポートのコンクリート打設など、本当に多くの作業が含まれます。
そのため、協力会社さんとのネットワークで、あらゆることに対応させていただいています。
もちろん当社には「1級土木施工管理技士」も在籍していますので、土木工事の管理監督もきちんとできるのですよ。

さて、作業前から完成の様子です。
元はセイタカアワダチソウが生い茂る空き地です。
路盤強化のためのセメント改良などで造成し、アスファルト舗装で仕上げています。
（ライン引き前の様子です）

（以下、　左：完成　右：作業前）
　

造成作業

まずは造成作業から。
草の刈り取りが終わり、不足土盛土と路床セメント改良作業を行っています。
また古い構造物の撤去を進めていきます。

もちろん事前測量により、水勾配もきちんと確認して確保してあります。

移植作業

土工事ばかりでは造園屋さんの出番がありません。
今回の駐車場造成に伴って、既存の樹木が邪魔になります。
捨ててしまうなんていうことはイケませんので、道路側へすべて移植します。
道路と駐車場の間に、ちょっとした緩衝緑地を設けたようなことです。

　

移植といっても、樹木を植え替えるだけでは枯れてしまうことが多いのです。
植え替えると、樹木は水分を吸収するために細い根を伸ばすのですが、その時期に樹木が風で揺さぶられると、せっかく伸びてきた細い根が切れてしまい、水分を吸収することが出来ず、場合によっては枯れてしまうことがあるのです。
そのために、樹木の大きさや形状にあった支柱を取り付けておきます。

　

舗装作業

舗装路盤が出来上がったら、仕上げの舗装作業です。
アスファルト舗装で仕上げます。
平滑に仕上がるかどうかは、下地の路盤の作り方と、アスファルトを敷きならす「フィニッシャー」の操作にかかっています。
この作業は当社管理の元、地元の舗装工事業者さんに請け負っていただいて施工しています。

　

区画線工（白線引き）

今回は駐車場なので、区画線もキッチリ施工します。
ただ、この限られたエリアの中に「35台＋来客用4台」とのご依頼。
公共施設やスーパーマーケットのように、不特定多数の方が出入りする駐車場の場合、区画線の内幅は広めにとります。
ですがここは従業員さんの駐車場なので、日中の出入りはほとんどないこと、また限られた土地の中に必要台数を止められるように確保しなければならないこともあり、お施主さんの了解のもと、区画線幅を若干狭く引いています。

また従業員さんが一目見てわかるよう、区画番号と来客用スペースの文字も引いてあります。

　

車止め設置

敷地の端、隣の土地との段差があります。
万が一バックや前進しすぎて落ちてしまうと大変なので、隣接地側には車止めを設置です。

これにて、全工程完了です。