末武造園土木です
地上に緑地を設けることができない都市部や、環境として上層階にも緑地が必要な場合は屋上緑化を採用することになります。しかし、単に土を入れて木を植えるだけでは永続的に木々が生育できる環境にはなりません。「保水性」「排水性」を兼ね備えた土や排水構造を十分に検討したうえで採用する必要があります。
屋上は非常に浅い(20cm〜100cm程度)人工的に盛られた層に樹木や草木を植えることになります。
屋上緑化で採用する土壌では、良好な透水性と適切な保水性・保肥力を兼ね合わせて持ち、且つ絶対的に軽くなければなりません。
土が適切な機能(透水性他)を持っていても、その水が適切に排水される構造が作られてなければ、永続的に木々が育つための「植栽基盤」は成り立ちません。
屋上緑化は全て「人工的」に、大地に近い土壌構造を作るのです。
適切な排水構造(排水層)を設けても、採用した土(土壌)の排水性が悪ければ適切には排水されません。
屋上に樹木を植えるということは、適切な管理も必要になります。
手の届かない場所や転落の危険が伴う場所などでは、システムを組むことをお勧めします。
配管は適当な間隔に穴の明いた潅水チューブを使います。これによって、わざわざ出向かなくても水遣りが可能になります。
適切な透水性を持つ土と排水層、また潅水方法のプランが出来上がれば、あとは工事です。
屋上緑化は、屋上に防水施工を施して土を盛り、そこへ木や草花を植えるというのが一般的ですが、デザイン的にちょっと面白い手法をご紹介します。
屋上緑化には大地のような断面構造はありません。
植栽基盤は土壌の良好な透水性と適切な排水性の両側面を持たなければなりません。
そのため、屋上緑化で最も重要になるのが土壌の選択です。
最近は屋上緑化用に混合された土壌が多く作られています。
写真は火山性礫(多孔質で軽量)を主にして作られた、比重0.6程度の軽量土壌です。
適切に排水されるよう、排水層を人工的に作ります。
この工事は傾斜地ですので、各段ごと底部に「黒曜石系パーライト」を10cm程敷き均し、傾斜下部には透水用パイプを這わせ、数メートル間隔で縦ドレンを設置して排水します。
排水を適切に行うには、排水構造はもちろんのこと、土壌の選定もかなり重要です。
屋上緑化でも地上と同様、灌水(水やり)が必要な場合があります。
システム化がお勧めですが、水遣りの度に手動でバルブ操作を行うのが大変な場合や不在が多い場合は、自動タイマーを使って制御も可能です。
容易に手の届く場所ならジョウロやホースで散布するのも良いですけどね。
屋上緑化は工程計画が重要です。
土は少量でも結構な重量になるものですし、樹木も手で運搬していては大変です。
タイミングを見計らって、クレーンで一気に搬入してしまいましょう。
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