末武造園土木です
松枯れの原因「マツノザイセンチュウ」は、長さ1mmにも満たない小さな線虫。
その虫を幹から分離して、ルーペ等で観察可能にする方法です。
ベールマン漏斗法、身近な材料で行います。資材は500mlのペットボトルとティッシュペーパーだけなんです。
飲んだ後のペットボトルを使いますから、中をきれいに洗います。
何でもそうですが、作業で大事なことは「整理整頓清潔」。
きれいにしておくことが丁寧な作業の要ですよ。
ペットボトルの「胴」の部分を、約半分の長さに切り分けます。
カッターナイフで切りますが、ペット樹脂は思いのほか切りにくいもの。
手を切らないように注意しましょう。
ペットボトルの「肩」の部分に、直径3mm程の水抜き穴を開けます。
抽出完了したときに、水を静かに抜くための穴です。これを忘れると、せっかく沈澱している線虫を混ぜてしまうことになりますから、忘れないように。
抽出完了するまでは、水が漏れないようセロハンテープで穴を塞いでおきます。
これで、抽出に使う漏斗本体の完成です。
左側は漏斗本体。
右側は、漏斗を立てておくスタンドとして使います。
材線虫病で枯れたと思われるマツの枝を細かく刻んで、ティッシュペーパーで包みます。
ポイントは、樹皮、辺材部、芯材部全てを刻んで入れることだけ。ティッシュペーパーかキッチンペーパーで包みます。
目が細かくて線虫が落ちないような気がしますが、大丈夫。マツノザイセンチュウは本当に小さくて細い虫です。ティッシュの網目は簡単にくぐり抜けますし、ハサミで切った程度の細かさなら、線虫が刻まれてしまう量もほんの僅かです。
直ぐには抽出できません。水の中に出てきて、ティッシュの網目をくぐり抜けて、重力で底部に溜まるまでには一昼夜必要です。
もちろん、数日間放置しても大丈夫。マツノザイセンチュウはそう簡単に死滅しませんからね。
一昼夜放置した後、水抜き穴のセロハンテープを取り去って上澄みを排水し、キャップに溜まった抽出液をシャーレ等の観察しやすい器に入れます。
目で見て判る大きさではないので、ルーペ等を使って観察します。虫眼鏡では難しいかな。20倍以上の倍率のものを使ったほうが良いですよ。
マツノザイセンチュウか、その他の線虫かは、顕微鏡を用いてマツノザイセンチュウの特徴点を詳細に調べる必要がありますが、り患した末から大量の線虫が分離されるときは、その殆どがマツノザイセンチュウと考えても良いかと思います。
更に、マツノザイセンチュウはとても小さなものですし半透明なので、観察するには「黒色の下敷き」が必要です。
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