末武造園土木です
樹木は生き物ですから、「モノ」として扱うわけにはいきません。木々の成長に最も重要なのは「根」の保護と成長です。
購入した木々の植付けはもちろん、ちょっとした木の植え替えのテクニックをご覧ください。
埋め戻した時に根株(根の玉)に土が密着しないと、枯損の原因になります。
穴に根株をいれて埋め戻すとき、側面には十分な土がつまりやすいいのですが、根株の下側には土が詰まりにくいものです。
根株の下にあらかじめ土を入れて小さな山を作ります。
その上に根株を置くことで、根株の底部にも土が密着します。
特に大きな木の場合、根鉢の下側や側面に土が密着しにくいものです。
土が十分に詰まらないと根が伸びることが出来ず、場合によっては枯れてしまいます。
植えるときは、一気に埋め戻さずに、1/2〜2/3程度で一旦止めて、都度よく埋め戻します。
溝に水を張り、スコップや棒で突付きながら土を泥状にして流し込みます。
ちょっとしたコツが必要ですが、やってみると案外簡単です。水を使って土をどんどん流し込みます。
要は、土の液性限界を超えさせて、水の流動性を使って奥深く、細かい場所へ土を送り込むというものです。
普通の水でも十分ですが、「ここぞ!」という時(枯らすと大変な大きな木など)は、活力剤を混合した水を使います。
今回は「バイオビリオン」を使いましたが、最近はバーク堆肥製造過程で発生する液がお勧めです。「トレハロース」もお勧めです。
間違っても、強い肥料などは混合しないように。根が肥料濃度障害によって吸収障害を起こしてしまいます。
植えた後の維持管理で水を与えることがあります。
でも水が浸透する前に周囲へ広がってしまい、目的の樹木(根周り)に上手く与えることが出来ません。
根元周りに、器のような土手を作り、その中へ水を入れられるようにすることで、水遣りの手間を軽くして無駄を減らすことが出来ますよ。
樹木の支え(支柱)の重要性は主に2つ。
一つは転倒防止、もう一つは枯損防止です。
風などで揺さぶられると、その振動が地中の細根に伝わり、根系が切断されて枯れることがあります。特に台風の後などに枯れる症状がそれです。
定植後最低でも3年程度は、支柱を取り付けておきましょう。
植え替えは、樹木にとって非常に大きな危険を伴う作業で、人間で言えば「外科手術」のようなものです。
例えば、水分を吸収する根の量は1/3以下にまで減ってしまうのです。
つまり、栄養や水分を吸収する能力が一時的に半分以下になってしまうという、生死を分けるかも知れないような作業です。
この移植作業を成功させるには、時期を選ぶこと、根を大切にすること、また供給(根)と消費(葉)のバランスを適度に整える必要があります。
掘り取りに使うスコップの先は、できるだけ鋭利にしておきます。そのほうが、根の切り口がきれいで次の発根がスムーズになります。
太い根はノコギリで切った後、その面を鋭利なナイフやハサミ等できれいに切りなおします。
根を取り巻く土が揺さぶられると細根が切断されてしまい、再び根が伸びるまで吸水活動が出来なくなります。根巻きテープと根巻きロープ(共に麻製)でキツく、しっかりと巻き締めます。
根の量が劇的に減ってしまいましたから、それとバランスをとるために葉の量も減らす必要があります。
根からの吸収量と蒸散量のバランスをとるため、適切に葉をむしり取ることもあります。
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