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今年も毛虫の季節が近づいてきました。
サクラには早速「オビカレハ」が発生し始めました。

ここ2年ほど、サクラの葉を食害する「アメリカシロヒトリ」の駆除の依頼を頂き、「オルトランカプセル」という薬剤を使うことが殆どとなりました。
オルトランカプセル

この薬剤は液剤を霧状に散布するのではなく幹に直径11mmの穴を開けて、そこに打ち込むというもの。
オルトランカプセル打ち込み
薬剤の、周囲への飛散に気を付けなくてもよいのでとても気が楽なのですが、このプラスチックケースが毎年幹の中に何個か残っていくことを考えると、どうなのかなぁと思うことも。
まぁ、治験済みだから販売されているのですから、大丈夫ですけどね。
穴はカルス(樹皮)の巻き込みで、健全なサクラなら1年で塞がりますし。

更に今年は、新たに「アトラック液剤」というのも試してみることにしました。
こちらは年に1回の施用でよいとのこと。ちなみにオルトランカプセルは年に2回。
材料的にはアトラック液剤のほうが若干お値打ちです。
作業の手間は半分で済むので、当然お値打ちですし。
アトラック液剤

この薬と同様に幹に直接注入する「グリーンガードエイト」や「ショットワンツー」とは違って1本づつ個別に包装されているので過剰包装かと思いましたが、封を開けてその意味がよくわかりました。
「すごく溶剤臭い」んですね。

さて、この2種類の農薬分類ですが、オルトランは有機リン系の農薬、アトラックはネオニコチノイドです。
有機リン系については欧州などでは非常に強い規制が掛かっています。
そのため今後は、今のところ急性毒性が低いといわれるネオニコチノイドの農薬へ移行していくと考えるのが妥当かと思います。
但し、最近話題に上る「ミツバチ」の減少とニコチノイド農薬との関連性などの新たに発生している問題については、その動向について注意深く聞き耳を立てておかなければと思っています。

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