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樹木の生命力には、本当に驚かされることがあります。
「痛い!」なんて訴えることも無いですし、適切な飲み薬や塗り薬があるわけでもないので固有の治癒力なのですが、それでも「自己回復能力」があるのには今更ながら感心します。
傷を負った直後の様子。
IMGP0583.jpg
かなりの広範囲に樹皮が剥がれてしまっています。放っておくと根元が腐ってしまう可能性が・・・
で、3年後の様子。
s-P1011464.jpg
樹皮の再生が進んで、傷口が小さくなっています。治癒力って凄いですね。
細胞分裂の妙技には、本当に驚かされます。
でも、傷が付いたまま放っておいても直りません。
放っておくと、むき出しの木質部がどんどん
腐ってしまいます
少しだけ手間を掛けて傷の治りを早くするのが、私たち人間が出来る最善の処置です。
早めに見つけて、早めに処置する、人間の病気や怪我と同じです。
造園屋さんの仕事は単に木を植えるだけではない、木々の健康管理も造園屋さんの仕事・使命だと思っています。
現在までに作られた緑地緑化を如何にして維持していくか、また今までの緑化の問題点を洗いなおして、次の時代には従来よりも「より良い」緑化を築くことが、造園屋さんのこれからの仕事ではないかと思っています。
でも、手間代ばかりで材料仕入れの無い仕事を嫌う業者さんが多いのも、残念ながら事実なんですよねぇ・・・

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