いつもお世話頂いているゴルフ場さんからのご依頼。
「コースを隔てる、大切な松並木が弱っているから助けられないか」とのこと。
早速伺ってみると、なるほど枝数が疎らで、葉の色も思わしくない。
昨年、コース法面の補修作業で、地表面に近い根を随分と削ってしまったとのこと。
あぁ、それなら作業前に一声かけていただければよかったのですが...
根が傷んでしまった、ということは水分や養分吸収力が極端に低下しているのでしょう。
そのため、枝数の減少や葉色の悪化が見られたのだと思います。
まずは出来る策をということで、樹勢回復用の樹幹注入剤を投与です。
当社の施工でも実績がある活力剤「ステミックス」を投与します。
注射のようなもので、各種ミネラルが含まれています。
この剤によって、地上部の活性を上げようということ。
今回は、並木の殆どに施用したので、使用数量が300個超。
更に、根系の回復と良好な土壌づくりを目指して、液剤「バイオビリオン」を土壌灌注します。
地表面に散布するだけでは、その大半を芝に吸い取られてしまう可能性があるので、土の中へ直接注入します。
この後、新芽の出方が悪かった場合の対策を予め考えておいて、調子が振るわないのであれば次の対策を早急に施すことに。
何とか回復の傾向が見られれば良いのですが。