今朝ほど、「うちの松が枯れていると近所の人が言っている!」とのご連絡。
うぅん・・・、時期的に、にわかには信じがたい、ということで早速ご訪問。
あぁやっぱり。枯れちゃいませんよ。
「松枯れ病」なんて言葉が一般的に広まってますから、松葉の色が黄色や茶色に変わってくると、なんでもかんでも「松枯れ」、枯れてしまうと思われることが多いのですが、マツの病気は松枯れだけじゃぁないんですよ。
ちなみに松枯れ病の正式名は「マツ材線虫病」。
特定の虫(線虫)に罹患して発症するものです。
で、この時期のご連絡では診させていただくと、マツ材線虫病じゃぁないことが殆どですね。
7月~8月に見られる松の異変は、ダニの吸汁害による葉の黄変、マツ葉ふるい病、マツ褐斑葉枯病が主にあげられます。
一方、8月後半~10月前半にかけて多く見られる異変にはマツ材線虫病、いわゆる松枯れが多くなります。
今回は、全体の状態や葉の病斑から見て、マツ葉ふるい病と思われます。
キノンドー水和剤で殺菌処置を施し、併せて樹幹注入の活力剤を投与してしばらく様子を見ることにしてみます。