3月に土壌改良と枝透かし剪定を施したイチョウですが、やはりどうしても病害は完全に止められないもので、残念ながら今年も梅雨に入って「すすはん病」が発生してしまいました。
高温多湿の季節は病原菌が活発に活動できる環境なので、樹木はもちろん、芝の病害も発生しやすくなるのです。
葉の辺部が変色しているのがわかりますね。
さらに...
これは正常なイチョウの葉。
緑が濃くて申し分ないですね。
すすはん病の適温は22℃~26℃といわれ、丁度梅雨時の気候に当てはまります。
また秋も適温ですから、更に罹患が進みます。
すすはん病の進行具合を見てみると、正常な葉が罹患するとその辺部から茶変し、次第に葉全体が変色して、最後は葉柄(ようへい、葉の付け根の軸)までが茶変して落葉します。
症状は葉に現れるのですが、この病原菌は幹に付着して越冬します。
そのため本来なら冬季の薬剤散布(石灰硫黄合材)が効果的なのですが、周囲の状況や樹木の大きさなどによっては適用できないことが多いのです。
様子をみながら、何か良い次の手を考えていかねばなりません。