常緑樹は新芽が成熟した葉となりつつありますし、また梅雨を前にしたこの時期は常緑樹を植えたり植え替えたりするには最適な季節です。
植替えのポイントは、「適切に掘る」ことなんですが、それでも吸収根の量が掘るときに切れてしまうことで、根から供給される水分量は激減します。
一方、暖かい季節なので葉の活動は順調。主に葉裏にある気孔からの水分蒸散は活発に行われます。
ということは水分に関して、根からの供給量は少ないのに、葉からの蒸散量は多いという、収支のバランスが整わない状態となって、水分枯渇で弱ってしまいます。
(お給料が減らされたのに支出は相変わらずで、貯金が目減りして困っちゃう、って感じですね。)
そんなときの解決方法は、蒸散量を抑制することです。
特にこの時期、購入木を植えたり樹木を移動(移植)させるときは、葉裏に被膜を作って蒸散量を抑制する「蒸散抑制剤、アビオンC」を使います。お勧めです。
これはパラフィン系の水和剤で、白く牛乳のような原液を30倍程度に薄めて、主に葉裏をめがけて噴霧器で散布します。殺虫・殺菌効果は全く無い、純粋に蒸散を抑制するためだけの薬品です。
購入木の場合は、購入したときに散布します。
植替え(移植)の場合は、「剪定」「散布」「掘り取り」の順です。
掘り取る「前」にしっかりと散布することで、葉の縮れが最小限に抑えられます。
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真夏の数日間のお出かけ前に葉裏に散布しておくことで、水やりの効果が長く効きますよ。