新年、明けましておめでとうございます。
何かと芳しくない話題の多い昨今ですが、本年も技術の向上を目指し、またお客様により良い環境をご提供できるよう研鑚してまいります。
本年も何とぞよろしくお願いいたします。
平成22年 元日
今週月曜から水曜までの3日間、県立加茂農林高等学校造園課2年生の生徒さん2名が、企業実習(インターンシップ)に来ています。
当社では、ここ何年も続いている恒例行事です。
もう少し早い時期なら庭作りや石積などの「造園」の一端に携わってもらえたのですが、さすがに12月ともなると「剪定」、植木のメンテナンス作業が主体です。
学校での授業では体験することの無い、客先様の植木を形良く整える作業を、同学校卒業の先輩社員の指導のもと体験して頂きました。
彼らは今後進学か就職か判りませんが、いずれにしても何年か先に何らかの仕事へと就いた時、「学生」から「働く」ことへの心の切り替えがスムーズに出来るよう、今回の体験を心に刻んでおいて頂ければ、受け入れた側としても「良かったなぁ」と思うことができるのです。
近頃、コナラやミズナラ、クヌギやアラカシなどの、いわゆる「ドングリ」の実が付く太い広葉樹が枯れてしまう虫害が発生しています。
今のところ抜本的な対策が無い、「カシノナガキクイムシ」による虫害についてです。
カシノナガキクイムシの成虫は、体長3~4mm程の小さな虫です。
この虫が飛来して、特に大径木に穿孔して辺材部に穴を開けて食害し、樹木を枯らしてしまうのです。
上の写真は雌。この個体の胸部体表には6つの丸い点が見られます。
これが雌の特徴で、この丸い器官は「マイカンギア」と呼ばれる胞子貯蔵器官で、ここに樹木の木質部を腐らせる菌を持ち、樹木内部に腐朽菌を持ち込んで生育させ、樹木の腐朽部を食べるのです。