岐阜県東濃地方の山間部では、寒天作りが盛んです。
寒天の原料は海藻。
但し「天日で乾燥させる」という工程が必要なので、暖かい海沿岸ではなく寒暖差が厳しくて冬場の降水量が少ないここ恵那市山岡町で、国内生産の約9割が作られています。
突き出しで細寒天に仕上げられたものを、夜の寒さと日中の日差しで凍結乾燥させています。
冬の間は山岡町のいたるところで、寒天干しの様子を見ることができます。
石積日和がつづいてまして、先日の石積に続いて個人邸石積も1件完成です。
既存の石積を解体しながら、その石と不足石を追加しながらの積みなおし工事です。
石積の場合、その多くは数十年はそのまま利用されることが多いです。
個々のお宅はこの石積完成のすぐ後から建物の解体が始まり、新たに新築されます。
なので、この石積もこの後数十年維持されることでしょう。
ひょっとすると人間の一生よりも長い間利用されるんです。
着工前の様子。
素敵な生産者さんが一生懸命作ってみえるお野菜は、とってもおいしいです。
特に冬場のお野菜は、自ら耐凍性を高く維持するために、本来持っている糖分(糖度)が更に増してます。
近頃のお気に入りは「マルシェジャポン名古屋」。
フランスの露店市場を模した雰囲気で、生産者さんが直接お客さんと対話して特徴や美味しさをアピール。
野菜や果物、魚介乾物、ファーストフードが所狭しと店先に並べて販売されてます。
販売方法も1個売りや量り売りなど、必要なものを必要な量だけ買うことができるのもいいですね。
で、今回見つけた面白いモノ。
イソギンチャクなどにも見えますが、でも「海のモノ」じゃありません。
その正体は・・・
今年の年明けから着工した、県内東濃地方で施工の石積工事が完了です。
この時期の護岸工事は寒さとの戦いでもありますね。さらに今年は雪が多くて寒い。
雪での休工を除いて、実質約1週間で82mの石積工事が完了しました。
これで、池の水による浸食を止めることができました。
着工前。
池の面と土の面が殆ど同じ。そのため池の水によって護岸が浸食されてました
今年は昨年一昨年と比べると雪が多いですね。
そんな中、石積工事の施工中です。
池の護岸が浸食されてしまうとのことで、池の水を抜いて護岸の石積みの真っ最中です。
積石の、大きなものは数トン、小さなものでも数百キロ。
後々沈んでしまわないよう、根巻コンクリートと間詰コンクリートで堅固に仕上げてます。
長さ80m程。まだしばらくかかりそうです。
一方こちらは、宅地の敷地境の石積です。
長年の土圧で少しづづ石積が傾いてきたとのこと。
今回、旧宅を取り壊して新築するので、周囲もきれいにするとのご依頼です。
規模の大小はありますが、それぞれ大きさや形が異なる石を積むのには、必要十分な経験や力量とカンが必要なんですよ。