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ときどき勘違いされるんですけど、造園屋さんのお仕事は「庭木の枝切り」だけじゃないんですよ。
今回は、産業廃棄物処分場内で、法面の種子吹付工事です。
緑化全般がお仕事で、環境改善などの、いろんなことに取り組んでます。

今回のご依頼では、雨が降ると盛土した斜面が崩れやすいこと、また美観的な配慮のために、法面に草花の種が入った素材を吹付けます。

今回の種は「ホワイトクローバ」1種のみですが、時々に応じていろんな種を配合します。
でも種だけでは風雨で流されてしまいますから、種とファイバー、糊、肥料、着色材などを混合したものを、専用機械を使って吹付けます。

先月の話題ですが、岐阜県加茂郡川辺町、かしおゴルフ場の
入口周りの緑化工事が完了しました。
これまでは「とりあえず」の低木植樹と地被植物が植えられていましがた、やはりそこはゴルフ場の顔となる場所。
今回、管理棟の移設とともに、きれいに整備しました。

縁取りは石積、基本は芝地、高木や低木の植樹で入口らしく仕上げています。
 
 (左:完成 右:着工前、 クリックで拡大)

 
(左:完成 右:着工前、 クリックで拡大)

管理棟の周りはキンモクセイの生垣も。
道路から管理棟があまりハッキリ見えないよう緩衝緑地帯としています。
 
(左:完成 右:着工前、 クリックで拡大)

昨年、美濃加茂市役所さんからのご依頼を頂いて、市内のとある一角に花苗「ガザニアン」を植えました。
この花苗、株の広がりが速いので、地面を覆い尽くして雑草抑制にもなるというもの。
ちょうど今、5月の花がきれいに咲き誇っています。
植えつけ当初から成長して、現在の被覆率は70%といったところでしょうか。

土壌条件や環境条件に依るとは思いますが、今回の試験施工では約1年半ほどで地面を覆い尽くすのではないかなといった感じです。

9か月前(2009年8月)の施工直後は、花苗が点々と植えつけられている状態。
本当にこれが広がって被覆していくのかなぁといった感も。
ちなみに植えつけ直後は雑草の種が着床しても芽吹かないよう、裸地部は木のチップで覆っています。

依頼を頂いた時の様子。
雑草やら笹葉満載、お世辞にもきれいとは言い難い状態でしたよ。

先日より工事していました、お庭の植栽他の工事がお引渡となりました。
主な作業は、生垣工事、シンボルツリー、他高中木数本、また玄関周りの植栽作業も。
以前までの壁と敷砂利のモノトーンと違って、木々の緑が入るととてもスッキリとした感じに仕上がります。
 

このお宅で懸案となっていた「庭に水がたまる」件、砂利層を埋めて余剰水の管路として、その上は元通り芝を貼り戻すことで、「排水構造」を見えなくしています。
ある意味、次の雨降りが楽しみです。
 

昨日、昨年お庭を作らさせていただいたお客様から、
「2日ほど前からハナミズキの葉がしおれて元気が無い」とのご連絡。
早速現地を拝見に伺いました。

葉が萎れる(しおれる)原因は、「水分不足」が原因の場合が殆どです。
しかし、現地の高木やヒラドツツジなどの低木全てが元気で、とても水不足とは思えません。
春の毛虫による食害も考えてみましたが、そのような痕跡は一つもなし。

発症したのは「5月15日の朝」。
前日までは何の兆候も無かったとのこと。

そのお話を伺って、なるほど!わかりました。
原因は、「5月14日の強風」です。近所の風速計で当日午後の最大風速が10m/秒。
地面にはその証拠も確認できました。

昨年植えられたばかりで吸収根が未発達な状態。
そこへ強い風が吹付けて幹を強く揺さぶったため、せっかく伸びた吸収根に大きな力(せん断力)が加わって切れてしまい、水分吸収能力が激減したことが原因。
地面には、幹を中心とした円周状の細かい地割れも確認できました。

対処のため、以降の揺れでさらに衰弱しないよう仮支柱を取り付けて、地割れをつぶして水極めし、しばらくの間は水をこまめに(過湿にならない程度に)与えることで乗り切ってみます。
落葉や葉の茶変はあるかと思いますが、枯れてしまうことは無いでしょう。

今回は、いままでの経験や観察の積み重ねの上で判断ができた調査診断でした。

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