昨年、美濃加茂市役所さんからのご依頼を頂いて、市内のとある一角に花苗「ガザニアン」を植えました。
この花苗、株の広がりが速いので、地面を覆い尽くして雑草抑制にもなるというもの。
ちょうど今、5月の花がきれいに咲き誇っています。
植えつけ当初から成長して、現在の被覆率は70%といったところでしょうか。
土壌条件や環境条件に依るとは思いますが、今回の試験施工では約1年半ほどで地面を覆い尽くすのではないかなといった感じです。
9か月前(2009年8月)の施工直後は、花苗が点々と植えつけられている状態。
本当にこれが広がって被覆していくのかなぁといった感も。
ちなみに植えつけ直後は雑草の種が着床しても芽吹かないよう、裸地部は木のチップで覆っています。
昨日、昨年お庭を作らさせていただいたお客様から、
「2日ほど前からハナミズキの葉がしおれて元気が無い」とのご連絡。
早速現地を拝見に伺いました。
葉が萎れる(しおれる)原因は、「水分不足」が原因の場合が殆どです。
しかし、現地の高木やヒラドツツジなどの低木全てが元気で、とても水不足とは思えません。
春の毛虫による食害も考えてみましたが、そのような痕跡は一つもなし。
発症したのは「5月15日の朝」。
前日までは何の兆候も無かったとのこと。
そのお話を伺って、なるほど!わかりました。
原因は、「5月14日の強風」です。近所の風速計で当日午後の最大風速が10m/秒。
地面にはその証拠も確認できました。
昨年植えられたばかりで吸収根が未発達な状態。
そこへ強い風が吹付けて幹を強く揺さぶったため、せっかく伸びた吸収根に大きな力(せん断力)が加わって切れてしまい、水分吸収能力が激減したことが原因。
地面には、幹を中心とした円周状の細かい地割れも確認できました。
対処のため、以降の揺れでさらに衰弱しないよう仮支柱を取り付けて、地割れをつぶして水極めし、しばらくの間は水をこまめに(過湿にならない程度に)与えることで乗り切ってみます。
落葉や葉の茶変はあるかと思いますが、枯れてしまうことは無いでしょう。
今回は、いままでの経験や観察の積み重ねの上で判断ができた調査診断でした。