コナラなどカシ類の樹木が枯れてしまう「カシノナガキクイムシ」による害。
この地域でも今年から特に猛威を振るっています。
今回は小学校の敷地内にある森の「コナラ」が枯れてしまったからと、伐採のご依頼。
できるだけ根元から切って、原因虫が入っている幹や主枝を含めてすべてを、専門処理業者で破砕処理してもらいます。
発病した木は適切に処理しなければ、その木から健全な木に伝染してしまいます。
予防は薬剤の「樹幹注入」なのですが、思いのほか高価なことから進みません。
また若木には伝染しにくく古木に伝染しやすいことから、枯れたらきちんと撤去して、その後には苗木を植えて世代交代、という考え方も有りなのかもしれません。
市内の農林高校から、枯れ木伐採のご依頼。
現地へ出向いてみると、樹高20m近いコナラ(どんぐりの木)の「立ち枯れ」。
枯れて間もない様子。
枯れた原因は、樹種と枯れたた木の大きさから、だいたい想像がつきます。
その枯れたコナラの根元を見てみると、あぁありました、おがくずの堆積物。
幹を見ると1~2㎜程の小さな穴が無数にあいてます。
カシノナガキクイムシによる立ち枯れです。
去年の11月に、グリーンドクター協議会で市民講座を開きました。(こちら)
この1本の木に無数のカシノナガキクイムシが水平に穴を開けて侵入し産卵、翌年にはこの枯木から何万匹ものカシノナガキクイムシが飛び立ち、近くの同じ種の木に侵入して枯らしてしまいます。
この高校の造園科での実習サンプル用にも一部確保しておきたいとのこと。
折角なので勉強になるよう、いろんな視点でのサンプルに切り分けようかと思ってます。