お客様宅のマツへ、松枯れの予防処置です。
松枯れ病とは、マツノザイセンチュウ(線虫)によって、夏の終わりころ~11月にかけて、ある日突然松が枯れてしまう病気です。
毎年、「松葉の色が茶色くなったから診て!」というご依頼を頂きますが、松枯れ病の場合は色が茶変し始めた段階で、処置の施しようがありません。
なので、予防処置しかなく、大切なマツにこそ予防処置が必要なのです。
今回その予防に使う薬剤は、グリーンガードエイト、という樹幹注入の薬剤です。
幹に6.5mmのドリルを用いて所定の穴をあけて、この液剤を注入するのです。
単純な使い方のようですが、使い方を間違えると、樹皮の下にある形成層が枯れてしまったりなど、薬害が生じることがあるので要注意です。
処置は早朝~午前10時頃までに完了するよう、また幹を観察して活性の高そうな部位へ打ち込む必要があります。
そしてこの薬剤は、松が休眠期の間(12月~3月上旬)に使用しなければなりません。